Q&A

Q6:パワーシリーズの腐植酸はなぜ効くの?

腐植には機能的な面で分類すると栄養腐植と耐久腐植に分類されます。 パワーシリーズの腐植酸は耐久腐植で、毎年の施用で効果が持続します。

じゃ~あ『栄養腐植とはな~に?』
腐植のうち、土壌微生物によって比較的分解されやすいもの(堆肥や動植物や微生物の遺体など)を栄養腐植といいます。
その特徴は、
  1. 微生物の分解により作物に養分を供給します。
  2. 分解が進むにつれて栄養腐植は減少していきます。従ってトン単位と多量に施用しなければ、なかなか効果は見られず、持続性が少ないことが特徴です。
じゃ~あ『耐久腐植とはな~に?』
腐植のうち、土壌中で分解されにくい腐植酸や栄養腐植が分解され続け、安定した形になったものを、耐久腐植といいます。腐植酸は堆肥のエキスといわれています。
その特徴は
  1. 土壌中で耐久腐植はCEC(陽イオン交換容量)が大きいので、保肥力を高めます。
  2. 耐久腐植はりん酸の固定により、作物に吸収できない鉄型りん酸、アルミニウム型りん酸から鉄やアルミニウムとキレート化合物を作り、りん酸を有効化させます。
  3. 砂や粘土のりとして団粒構造を形成し、通気性、保水性、透水性を改善し、根の伸長、微生物の増殖を促進します。
  4. 耐久腐植は土壌微生物に分解されにくい為、効果が持続されるのが特徴です。
じゃ~あ『CEC(陽イオン交換容量)とはな~に?』
CECは、土壌が養分を吸着保持する能力を数値にしたもので、土壌100g当りmeq(1ミリグラム当量)で示します。
土壌コロイドは電気的に負に帯電しており、その表面に陽イオン:

を吸着します。その大きさを陽イオン交換容量といい、CECが大きいと肥料成分を多く吸着することができます。


じゃ~あ『パワーシリーズは堆肥の役割をするの?』
パワーシリーズの腐植酸は、堆肥の栄養腐植の代替にはなりませんが堆肥のエキスといわれる腐植酸の役割として、十分効果があります。堆肥はその種類によって異なります。
堆肥の腐植酸含有量は一般的に堆肥1トン当り1.5~2.0%(15~20kg/t)といわれています。

パワーシリーズの腐植酸含有量は3.5%(設計換算値)で、堆肥の約2倍含有しています。
バワーシリーズを一度に17袋(340kg)/10a施用すれば、堆肥に換算すると0.6トン相当の腐植酸となりますが、経費も労カもかかり現実的ではありません。パワーシリーズを6袋(120kg)/10a施用の場合、堆肥に換算すると200kg/10a相当の腐植酸となります。

パワーシリーズによる施肥で、確実に腐植酸含有量を高めることによって、良質な農産物生産と収量の増大が期待できます。